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防音壁はどれだけ防音できるの?

室内で音を出す必要がある場合には、隣の部屋や近隣への影響を考えて防音対策を立てる必要があります。そこで、この記事では防音壁の効果やメリットデメリットについて紹介していきます。

さらに、どのような場合に防音壁を設置すると良いのかという点や防音壁材の種類などをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

防音壁とは

防音を考えるときにまず考えたいのが「遮音」「吸音」「防振」という3点です。

「遮音」とは発生した音を遮断して、外部への音漏れや外の音が侵入するのを防ぐという意味を持っています。また、「吸音」とは、発生した音を吸収して音が反射を防ぐことを指します。そして「防振」とは、音の原因となっている振動をできるだけ小さくして、伝えないようにすることです。

そして、防音をするために設置される壁を防音壁と呼称しています。
防音を考える際には、これら3つの要素について検討しながら対策を行っていくことになります。

防音壁の効果について

人が「うるさくて我慢できない」と感じられる程度と言われる80dbの音を、「静かだ」と感じられる45dbまで和らげるために必要な防音壁について考えてみましょう。

例えば高さ1.6mに騒音源がある場合に必要な防音壁の高さは、「2.5m」の高さが必要といわれています。単純に騒音源よりも高い壁を作るだけではなく、「回り込んで伝わる」という音の性質についても検討する必要があります

防音壁材の種類

音響壁材

防音に使用する壁材については、貫通孔加工された吸音壁材がよく知られています。この壁材は、穴から抜けた音のエネルギーを、多孔質素材で吸収させることで吸音を行います

また、金属のパネルなどに微細な穴を開けることによって吸音を行うものもあります。またクロスによる仕上げを行って吸音効果を持たせる音響壁材(下地)も利用されています。

遮音壁材(下地)

防音壁材には様々な種類がありますが、遮音専用の下地材も使われています。例えば「遮音パネル」「遮音シート」「遮音マット」といったものがこれに当たります。

使用する場合の注意点としては、遮音下地材のみを使用すると内側に音がこもってしまう、という点。そのため、遮音専用の下地材に音響壁材や吸音パネルなどを組み合わせながら使用していきます。

吸音パネル

既存の壁に後付けするタイプの吸音壁材には、吸音パネルと呼ばれる種類があります。一般的に、グラスウールや高密度の不織布といったように、吸音効果を持つものを使用します。吸音パネルは後付けの形で利用するため、完工後に音が響きすぎるものの大掛かりな工事は避けたい場合などに活用すると良いでしょう。この吸音パネルは様々なデザインのものが用意されていますので、設置する空間に合ったものを選べます。

防音壁の設置をDIYでやる場合気を付けたいこと

防音壁を業者に依頼するのではなく、自分で設置したいと考える方も中にはいるかもしれません。その場合には、いくつか注意点があります。

例えば2×4材で枠を作り、そこに吸音材をはめ込むという方法を行う場合には「2×4材」「吸音ボード」「石膏ボード」「遮音シート」などを用意します。必要な部材はホームセンターなどで購入できますし、必要なサイズがわかっていればカットも依頼できるので、あらかじめしっかりと必要サイズを確認してからホームセンターに行くのがおすすめです。

そのほか、石膏ボードの隙間を埋めるパテやタッカーなども必要になってきます。もともとDIYをよく行うという人であればすでに手元にあるものもあるかもしれませんが、もしこれまでDIY経験がない場合には、ホームセンターで必要なものを確認してみてください。

必要な費用については、どのくらいの防音壁を設置するのかといった点によってかなり異なってきます。例えば天井高2400mm程度、床3400mm程度、天井3500mm程度大きさの部屋の場合、材料費は15,000円程度で収まることもあるようですが、部屋の大きさ、必要な部材や材料などによって異なるという点は覚えておくと良いでしょう。

まとめ

こちらの記事では、そもそも防音壁とはどのようなものなのかという点や、防壁材の種類、防音壁の設置を自分で行う場合に押さえておきたいポイントなどを紹介してきました。防音壁は自分で設置もできますが、しっかりとした防音対策を施したい場合には、専門家である防音材メーカーに設置依頼を行うことがおすすめです。

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