エアコンの室外機の音が、近隣住民とのトラブルの元になる場合があります。正常に運転しているエアコンの室外機の音は55〜70㏈(デシベル)ほどですが、エアコンが古くなったり故障したり、室外機にゴミがたまっていると、音が大きくなる可能性も。ここでは、エアコンの室外機の防音対策についてご紹介します。
太陽光発電のパワーコンディショナーは、稼働するときにモスキートーン(モスキート音)と呼ばれる高周波の音を発しています。多くの場合、稼働音は40〜50dB程度なので、通常ならさほど気になる大きさではありませんが、設置場所によっては不快に感じる人もいるようです。場所を移動したり、防音材で囲むなど、対策を行いましょう。
モーターとは、電気エネルギーを回転する力に変化させる装置のことで、機械を動かす原動力です。多くの機械が常に稼働している工場では、このモーター音が騒音となっています。モーター音の対策には、防音材の導入がおすすめ。工場内の壁や床、機械周辺に防音材を使うことで、騒音を減らすことができるでしょう。
排気ファン・ダクトとは、汚れた空気や熱気を外に排出する設備のこと。工場や商業施設など、気密性の高い大型の建物に設置されており、排気を外に出す際のダクトの振動音、ファンの回転音などが騒音となっています。騒音対策としては、防音材で囲んだり、サイレンサーを設置するのがおすすめです。
自動車のエンジン音は車種によって大きく異なりますが、いずれも「近接排気騒音は96dB以下」「加速走行騒音は76dB以下」「定常走行騒音は72dB以下」になるよう作られています。振動を伴って発生する車のエンジン音は、一般的に防音しづらいとされています。音を低減させるためには、制振材や遮音材、吸音材といった製品を使い分けることが大切です。
集合住宅でトラブルの原因になりやすいのが、人やペットの足音、椅子を引く音、スプーンや食器を落とした音、掃除機をかける音などの床の騒音です。対策としては、防音性能に優れた床材や遮音マットを敷くのがおすすめです。防音材を選ぶ際は、断熱性能や、有害物質の有無などもよく確認しましょう。
人の声の大きさは、ささやくような声で30dBほど。普通の会話は60dB相当、大きな叫び声や歌声は90dB程度とされています。人が日常生活で「うるさい」と感じる音の大きさは60dB〜だと言われているため、普通の会話でも、音の大きさによっては気になるかもしれません。防音対策としては、壁に吸音材や遮音材を貼り付けるのがおすすめです。
マンションで上階から聞こえる音、一戸建ての屋根から響く音を気にする方は少なくありません。屋根や天井からの騒音対策では、屋根裏や天井裏に吸音材を充填するなどの防音リフォームが有効です。DIYなど個人で行うのは難しいので、専門家に依頼するのがおすすめです。防音材を選ぶ際は、含まれる材料や耐火性など性能もチェックしてみて下さい。
音がよく響く楽器ですが、ピアノであれば90~110dBと地下鉄の騒音並みの音を発します。また、いくら心地良いピアノの音色でも、長時間弾いていたり練習のためときどき間違えてしまったりすると、近所迷惑になることが。余計な騒音トラブルを防ぐためにも、防音対策はしっかりとほどこしたいところです。
大型の楽器であるピアノの防音には、防音室を設置するのが理想的。と言っても、防音室にもさまざまな種類があります。どんな防音対策が有効なのかを詳しく紹介しています。
アパートやマンションで暮らしていたり、自宅に受験生がいる場合、隣室へのテレビの音漏れが気になることがあります。また会社であれば会議室に備え付けられたテレビも、騒音の原因になるかもしれません。
テレビの音は一般的に60dB程度です。人が会話する音量と、さほど変わりはありません。しかし、長時間つけっぱなしにすることも多く、その場合は隣室の人や近く部署で働く社員のストレスになりかねません。
そこで、テレビの音漏れが迷惑になっていないかどうかを確かめる方法やさまざまな音漏れ対策など、事例とともに紹介します。
大きさは個体差によりますが、動物の鳴き声にも防音対策が必要になることがあります。
猫であれば75dB程と、テレビを大音量にしたときよりも鳴き声は大きいです。犬は、それをさらに上回る90~100dB。その鳴き声はパチンコ店や地下鉄の騒音並みです。
また、動物の場合、むしろ外から入ってくる大きな騒音によってストレスを受けることが。そのため犬や猫に限らず動物を飼育するのであれば、防音対策をほどこしたほうが動物たちにとっては快適です。
ドアのを開け閉めする音は意外と大きく、響きやすいものです。ドアの開閉音は60dB程度と日常音程度の騒音レベルですが、部品が劣化していたり勢い良く閉めてしまうと、思わぬ大きな音が響くことがあります。
ドアの音は、クッション材やドアクローザーを使用するだけでも、大幅に軽減することが可能です。ドアの音が気になるときは、ドアの防音対策を見直してみましょう。
窓は厚みがなくガラス1枚でできているため、音が伝わりやすい場所です。住環境によっては、音の侵入や音漏れが気になることもあるでしょう。窓の立て付けによっては、すき間風の音が気になることもあるかもしれません。
窓から音が伝わるのが気になるときは、防音材や遮音カーテンを使用したり、すきまテープを張ることで対策ができます。リフォーム工事が必要ですが、サッシや窓を二重にすることも有効です。
コンプレッサーには色々なタイプがあり、中には防音対策が必要なレベルの騒音を発生させるタイプもあります。たとえばレシプロタイプのコンプレッサーの場合、騒音レベルや約62~76dB。洗濯機や掃除機、鳴いているセミの近くの音に匹敵するレベルなので、何らかの防音対策は必要となるでしょう。
ここでは、コンプレッサーの具体的な防音対策の方法や、実際にコンプレッサーの防音対策を行った事例をご紹介しています。
家の外壁を洗う高圧洗浄機や工場内で使用する超音波洗浄機などの中には、非常に大きな騒音を発生させるものもあります。ちなみに高圧洗浄機の騒音は60~79dB(洗濯機、掃除機、自動車の車内レベル)ほどで、工場内で使用する超音波洗浄機は90dB(カラオケ店レベル)を超えるものもあります。
製品にもよりますが、基本的に洗浄機は騒音対策が必要なものと考えておいたほうが良いでしょう。
生活音や機械音だけが騒音の原因とは限りません。人の話し声も騒音の原因となるのです。人の声はささやき声なら30dB程度ですが、大きな声となると90dBまで大きくなります。そのため防音対策としては、吸音材や遮音カーテン、あるいは吸音材で天井・壁・床を囲んでしまうのが有効だと言えるでしょう。
防音力の高い防音材メーカーをお探しの方へおすすめ!①防音材の品質で第三者機関から受賞されている、②対応できる周波数や騒音レベルの数値測定をし、それを公表している、という2つの基準から、防音材メーカー3社を厳選しました。それぞれ、得意な建物別に分類してご紹介します。
【選定基準】
2021年12月16日(木)時点、Google検索で「防音材 メーカー」で上位表示していた52社から、「防音材の品質について受賞歴(※)」があり、「対応できる周波数や騒音レベルの数値測定を公表」しているメーカーの中から選定。
「受賞歴」「数値測定を公表」しているメーカーの中ではそれぞれ…
・静科:19つのラインナップを揃え、一番製品のバリエーションが多く、対応範囲が広い
・ユニックス:大型公共施設の事例掲載が最多(2021年12月16日(木)時点)
・日鉄神鋼建材:道路・鉄道に特化した防音材のラインナップ
(※)防音材の品質で第三者機関から受賞されている(デザイン受賞は除く)