生活音や機械音だけでなく、住まいに住んでいる人の声も騒音の原因となります。人の声の大きさは、ささやき声の場合は30dB、普通会話では60dBとされています。30dBは深夜帯の郊外ほどの音、60dBは静かな乗用車の走行音や水洗トイレを流す音と同等の大きさです。また、大声や叫び声は90dB程度で、地下鉄の構内ほどの音の大きさなのです。
こう考えると、普段は何気なく耳にしている人の声も、声によってはかなり大きな音であることが分かるでしょう。
声の防音対策として有効なのは、吸音材の使用です。ゲーム機やテレビが置いてある周辺の壁に、ウレタン素材やフェルト素材の吸音材を設置するというものです。こうした吸音材は、インターネット通販やホームセンターで簡単に購入することができます。
防音カーテンもオーソドックスな手段です。ゲーム配信や動画配信を行っている部屋を、カーテンで仕切ることで騒音を防ぐものです。防音カーテンは厚手の生地で音を遮ってくれるので、よほど大きな音でない限り中の声や音が外に漏れるのを防いでくれます。
吸音材やカーテンの設置でも騒音をうまくシャットアウトできない場合、吸音材や防音パネルで完全に仕切ってしまうのがおすすめです。天井から床までをしっかり吸音材で囲んでしまうことで、音漏れを防ぎます。周囲を覆ってしまうので、音は殆ど防げるものの、熱がこもりがち、風が入ってこないという点には注意しましょう。
隣室の騒音がうるさいときには、ついつい壁を殴ってしまいそうになるもの。しかし、いわゆる「壁ドン」はやらないほうが良いでしょう。イライラしているときは力の加減がうまくコントロールできないもの。そのため、力任せに殴って壁に穴が空いてしまうこかもしれません。一時のイライラのために、修繕費を支払うことになるのは避けたいでしょう。
また、壁ドンで仕返しをすると、隣人とのトラブルになってしまうことも考えられます。そうした近隣とのトラブルを避けるためにも、壁ドンはやめましょう。
騒音が気になったとき、騒音の出処がはっきりしていることもあります。しかし、そうした場合でも部屋に直接苦情を言いに行くのは避けるべきでしょう。
なぜなら、普段から交流があって隣近所とも顔見知りという場合ならともかく、今では隣にどんな人が住んでいるかまったく知らないということも珍しくありません。場合によっては逆上され、危害を加えられる危険があります。
ほかにも、自分が住んでいる部屋を相手に特定されてしまうという危険もあります。特に女性の場合は気をつけたほうが良いでしょう。
防音力の高い防音材メーカーをお探しの方へおすすめ!①防音材の品質で第三者機関から受賞されている、②対応できる周波数や騒音レベルの数値測定をし、それを公表している、という2つの基準から、防音材メーカー3社を厳選しました。それぞれ、得意な建物別に分類してご紹介します。
【選定基準】
2021年12月16日(木)時点、Google検索で「防音材 メーカー」で上位表示していた52社から、「防音材の品質について受賞歴(※)」があり、「対応できる周波数や騒音レベルの数値測定を公表」しているメーカーの中から選定。
「受賞歴」「数値測定を公表」しているメーカーの中ではそれぞれ…
・静科:19つのラインナップを揃え、一番製品のバリエーションが多く、対応範囲が広い
・ユニックス:大型公共施設の事例掲載が最多(2021年12月16日(木)時点)
・日鉄神鋼建材:道路・鉄道に特化した防音材のラインナップ
(※)防音材の品質で第三者機関から受賞されている(デザイン受賞は除く)