一般住宅や商業施設、コンビニや物流倉庫など、自動車のエンジン音が気になるという方も多いでしょう。エンジンは沢山の金属部品で構成されているので、摩擦音や打刻音で大きな音が出ないよう、エンジンオイルで油膜を作るなどさまざまな工夫がされていますが、それでも、燃焼ガスの圧力と運転に伴う振動で、騒音が発生します。
自動車のエンジン音は車種によって大きく異なりますが、「近接排気騒音は96dB以下」「加速走行騒音は76dB以下」「定常走行騒音は72dB以下」というのが乗用車の騒音の基準です。 96dbという値は、騒々しい工場やカラオケの室内、電車が通過しているガード下の音と同レベル。騒音規制は年々厳しくなっているものの、不快に感じる人は少なくないでしょう。
駐車場では、車のエンジン音のほか、アイドリング音、タイヤ音、利用者の大声での談笑、ドアの開閉音などが騒音源となります。施設によっては深夜を過ぎても多くの車が行き交い、近隣住民のストレスになる場合があります。
空港や基地の周辺では、民間航空機や自衛隊機などの離着陸時に大きな音が発生します。場所にもよりますが、飛行機の騒音は60〜80㏈ほど。技術の進歩によって大幅な騒音低減が図られているものの、気になる人は多いでしょう。
高速道路では、昼夜問わず非常に多くの車が出入りしています。高速道路自体は、防音壁や高機能塗装による防音対策が行われていますが、ICの入り口付近(高速道路へ入るための)の道路周辺では、大きなエンジン音、タイヤ音などが発生しています。
コンビニエンスストアの従業員からのご依頼です。駐車場に停まっている車の音で、隣接する住宅の方からクレームがあったため何か対策をしたいとのことでした。駐車場に防音壁を設置する場合、一般的な防音材であるグラスウール等では水に弱いため、全体がアルミで覆われた製品を使用。防腐効果もあるので長期間使用することができます。
制振シート・遮音シートを自動車の騒音・振動対策に使用した事例です。車両のドアや天井の鋼板に制振シートを貼りつけることで振動対策を行ったり、室内に騒音が入らないよう、吸音材を組合わせたりすることで制振と防音が可能になりました。
振動を伴って発生する車のエンジン音は「低い音」に分類され、一般的に防音しづらいとされています。音を低減させるためには、制振材や遮音材、吸音材といった製品を使い分けることが大切です。防音専門メーカーの中には、騒音源の現地調査や分析を行った上で提案を行ってくれるところもあるので、対策にお悩みの場合は相談してみて下さい。
防音力の高い防音材メーカーをお探しの方へおすすめ!①防音材の品質で第三者機関から受賞されている、②対応できる周波数や騒音レベルの数値測定をし、それを公表している、という2つの基準から、防音材メーカー3社を厳選しました。それぞれ、得意な建物別に分類してご紹介します。
【選定基準】
2021年12月16日(木)時点、Google検索で「防音材 メーカー」で上位表示していた52社から、「防音材の品質について受賞歴(※)」があり、「対応できる周波数や騒音レベルの数値測定を公表」しているメーカーの中から選定。
「受賞歴」「数値測定を公表」しているメーカーの中ではそれぞれ…
・静科:19つのラインナップを揃え、一番製品のバリエーションが多く、対応範囲が広い
・ユニックス:大型公共施設の事例掲載が最多(2021年12月16日(木)時点)
・日鉄神鋼建材:道路・鉄道に特化した防音材のラインナップ
(※)防音材の品質で第三者機関から受賞されている(デザイン受賞は除く)