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ピアノ

ピアノの音はどれぐらい?

部屋で過ごしていたら、ふと、どこかから楽器の音が聞こえてきた…。そんな経験はありませんか?

楽器は心地良い音色を出すため、演奏者本人は気づきにくいのかもしれませんが、音は想像以上に大きく、遠くまで聞こえるのです。

  • クラシックギター・バイオリン:80~90dB
  • ピアノ:90~110dB
  • サックス・金管楽器:110~120dB
  • ドラム・パーカッション:130dB程度

これをほかの音と比較してみましょう。

  • パチンコ店:80~90dB
  • 地下鉄:90~110dB
  • ジェット機:110~120dB
  • 落雷:130dB程度

いくらピアノと言っても、周囲にとっては地下鉄並みの騒音に感じる可能性もあります。余計な近所トラブルを防ぐためにも、防音対策はしっかりとほどこしましょう。

ピアノの防音対策

防音室を造ってもらう

住宅に防音対策を施すのであれば、防音室を造るのがベストです。

防音のために家全体を防音する必要はありません。ピアノを弾くその部屋だけに防音対策をほどこせばいいのです。

ただし、防音室を造るためには工事を行わなければなりません。用途は、特に大きな音の出るグランドピアノの練習室、ピアノ音楽教室など。特に長時間にわたってピアノを弾く場合には防音室が望ましいと言えるでしょう。

防音室を造るためには、防音に特化した防音工事業者に依頼するのが理想的です。

防音室を設置する

予算やスケジュールの都合で大がかりな工事ができない場合は、入れ子のように、部屋の中へと組み立て式の防音室を設置するという方法もあります。

組み立て式の防音室は防音ブースとも呼ばれるもので、トイレほどのサイズのものからアップライトピアノを設置できるなどサイズはさまざま。

防音ブースの組み立ては、早ければ1日もかからずに完成します

重量制限に注意

防音室を造る際に注意したいのが重量です。ピアノも重量がありますが、しっかりとした防音をほどこしたい場合には、防音室を二重構造にする必要があり、防音部材によってはかなりの重量になるからです。

また、防音部材は厚いほうがさらに効果が上がるため、おのずと重量が増してしまいます。防音室が重くなりすぎると、場合によっては床が抜けてしまう危険性があるので注意しましょう。工事業者が床の状態をチェックした上で、工事を行えないと告げられることも考えられます。

床に敷くものは材質を選ぶ

ピアノは床に設置して演奏されます。そのため、直接ピアノがふれており、音の伝わりやすい床に対しての防音はとても重要になります。

ピアノは打弦楽器ですので、指で鍵盤を叩き、弦を震わせる振動で音を発しています。音とはそもそも振動なのです。

そのためピアノと床の間に敷くものも、カーペットなどではなく振動を吸収したり和らげる素材がおすすめ。防音マット・防振マットなどから選ぶようにしましょう。

また、防音マットと防振マットを重ねてみてもいいかもしれません。素材に細かな穴が開いていたり、空気の層の多いマットのほうが、より音や振動を伝えにくくなります。

壁には遮音・吸音できる部材を設置する

遮音とは音を遮ること。吸音とはその名の通り、音を吸収することです。

ピアノの音は特に壁や床から伝わりやすいため、壁の場合は、こうした遮音や吸音の性質を持つ素材を用いることで、外に漏れ出す楽器の音などを防ぐことができます。

壁に設置する素材は、音の大きさによって変えましょう。大きな音が響くようであれば、遮音素材を。吸音素材には遮音性はないため、大きな音には向いていません。

窓には複数の防音材を使う

窓は薄いガラス1枚で外と隔てられており、室内からの音が一番漏れやすい部分です。

とは言っても、リビングにピアノがある場合はどは、窓がないと普段、外光の届かない場所で過ごすことになってしまいます。

そこでまず窓に防音対策を施すのであれば、吸音カーテンを取り付けてみましょう。その上で、窓用のワンタッチボードを設置してみてはいかがでしょうか。ピアノを弾く間だけ遮音効果のあるボードを窓にはめ込み、防音性を高めることができます。

その間だけ外光は部屋に差し込まなくなりますが、複数の防音材を使うことで音漏れをより防げます。

サッシの隙間対策も大切

窓から音が漏れやすいのは、ガラスが薄いということはもちろん、隙間にも原因があります。窓は開け閉めする必要があるため、特にサッシには隙間が多い構造になっています。

窓の防音対策をする際は、このサッシを二重窓(内窓)にしたり、防音サッシにするのが有効。

二重窓は、内窓から音が漏れたとしても、外窓によってその音の漏れを抑えることができます。と、同時に住宅の断熱効果がアップするのも嬉しい点。

防音サッシは隙間が少ない作りになっています。二重窓と防音サッシ、2つを組み合わせるのもおすすめです。

騒音でのトラブルでお困りの場合や、トラブルを未然に防ぎたい場合には、防音材での対策を検討してみるのはいかがでしょうか?
当サイトでは、高品質な防音材を提供するメーカーを紹介しているので、気になる方はぜひ、チェックしてみてください。

騒音の苦情知らず!高品質な防音材メーカー3選

グランドピアノの音を抑える方法

ピアノ屋根を閉じて演奏する

グランドピアノの音を簡単に抑える方法が、ピアノの屋根を閉じたまま演奏することです。グランドピアノの屋根には音を反響させる役割があり、それを閉じることで音を小さくできます。最も簡単な方法ではありますが、防音効果はそれほど大きくありません。

ピアノマスクを使用する

ピアノマスクは、ピアノの音の出口となる下部の響板を覆う板状の防音対策グッズです。スイッチひとつで簡単に開閉できるようになっており、ピアノマスクを閉じることで、ピアノの音量を抑えることが可能。ピアノの鍵盤や弦には干渉しないため、グランドピアノ本来の音色や鍵盤タッチを変えることなく音量を調節できます。

消音ユニットを取り付ける

消音ユニットは、ピアノの音がヘッドフォンから出るようにする装置です。グランドピアノに接触感知センサーを取り付けることでピアノの音を電子信号に変換し、ヘッドフォンから音が出る仕組みになっています。スイッチ一つで切り替えられる便利な装置ですが、設置するためにはピアノを分解する必要があり、ピアノ本来の音や鍵盤タッチが若干変わってしまうデメリットもあります。

アップライトピアノの音を抑える方法

消音に関するペダルを踏む

アップライトピアノの足元には3つのペダルが設置されており、そのうちソフトペダルとマフラーペダルは音量に関わるペダルです。ソフトペダルは踏むことでハンマーと弦が近くなり、音量が若干低下する効果あり。マフラーペダルは弱音ペダルとも呼ばれ、ペダル踏むことで弦とハンマーの間に薄いフェルトが1枚入り、音を小さくする効果があります。

壁用の防音グッズを設置する

アップライトピアノの音は奏者側と反対側の2方向に飛ぶため、その方向の壁に防音グッズを設置するのも音を小さくするのに効果的です。壁用の防音グッズには、防音壁や吸音パネルなどがあります。

ピアノの設置位置に配慮する

アップライトピアノを隣人の家に向けて設置しないようにすることも、防音対策に有効です。アップライトピアノを設置する場合は、自宅の別の部屋に向けて設置する、または角部屋なら隣り合わない方向に設置すると良いでしょう。そのほか、自宅のキッチンに向けて設置するのもおすすめです。

消音ユニットを取り付ける

グランドピアノと同様に、アップライトピアノでも消音ユニットを取り付けることで防音対策ができます。ピアノの音がヘッドフォンからしか流れないようにできるため、騒音トラブルを気にせずにピアノの演奏や練習を楽しめます。

シンセサイザーの音を抑える方法

シンセサイザーの場合は、グランドピアノやアップライトピアノと違って単体で音が出ないため、アンプやスピーカーにつなげないことが防音対策になります。ヘッドフォンやイヤホンをつけて練習でき、大きな音漏れの心配もありません。

ピアノの「防音材」での対策事例

防音材の配置を工夫してデザイン性もアップ

防音材として「ウレタンスポンジ吸音材」を用いた施工事例を紹介します。

そもそもウレタンスポンジ吸音材とは、内装仕上げに用いられている吸音材のこと。素材がスポンジからできているために取り扱いしやすく、さまざまな加工をほどこせるのが魅力です。

事例では、ピアノ演奏の音響調整のため、壁や天井など、部屋のいたるところにウレタンスポンジ吸音材が用いられています。

また、こうした壁や天井への配置の仕方を工夫し、市松模様にするなどアクセントを加えることでデザイン性を高めています。

参照元:防音材・吸音材の専門『防音対策ならソノーライズ』(https://www.sonorize.jp/urethane-photo)

階下や隣家に配慮した防音室

住宅に高い性能を持つ防音室を設置した場合の事例です。

そのスペースは3畳と6畳。

3畳の防音室は、隣家に迷惑をかけないよう高い防音性も求められていました。しかも予算が限られており、厚みのある素材も使えません。そこで、既存のボードに遮音材を重ねたり、つなぎ目を気密化したりと、色々な工夫をほどこして高い防音性が実現されています。

6畳の防音室は下に部屋があり、その階下の部屋と隣の住戸に迷惑をかけないための設備が必要でした。階下に配慮し、床と天井を二重にすることで防音室を造り上げています。

参照元:防音職人(https://oto-taisaku.com/piano-case01.html)

編集チームまとめ

楽器の音は、演奏している本人や、音楽好きな人にしてみればとても心地良いものです。

しかし、その演奏が練習中のためにたどたどしかったり、長時間流れていたとしたら、近所迷惑になることが。騒音トラブルは時として大きな事件になりかねないリスクをはらんでいます。ですが、他人に気兼ねしながらピアノを演奏していたら集中できませんよね。

防音室は、何も周りの人のためだけとは限りません。音漏れを気にせず、楽しく、思う存分にピアノを演奏するためにも、ぜひ防音室を設置してみてください。

騒音の苦情しらず!
高品質な防音材メーカー3選

防音力の高い防音材メーカーをお探しの方へおすすめ!①防音材の品質で第三者機関から受賞されている、②対応できる周波数や騒音レベルの数値測定をし、それを公表している、という2つの基準から、防音材メーカー3社を厳選しました。それぞれ、得意な建物別に分類してご紹介します。

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⼀人静
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引用元名:静科(https://www.hitori-shizuka.jp)
     
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引用元名:ユニックス(https://www.unix-coltd.co.jp)
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【選定基準】
  2021年12月16日(木)時点、Google検索で「防音材 メーカー」で上位表示していた52社から、「防音材の品質について受賞歴(※)」があり、「対応できる周波数や騒音レベルの数値測定を公表」しているメーカーの中から選定。
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